青春ミステリと好き嫌いの話

読書の秋ですね。窓を開けてベッドに寝転がりながら小説を読みつつコーヒーを啜ると、この上ない幸せを感じることが出来る季節です。

僕もちょいちょいですが小説を読むんですけど、好んで読んでいる作家さんとしては米澤穂信森見登美彦橋本紡あたりでしょうか。ジャンルを挙げるならば”青春ミステリ”ですかね。最近は米澤穂信さんの小市民シリーズを読みました。古典部シリーズとさよなら妖精は読んでいたんですけど、小市民シリーズは名前だけは知ってて気になってはいたんですけど長らく手を出していませんでした。

 

小山内さんめちゃくちゃかわいくないですか?普段は小市民を装って小動物的な雰囲気を醸し出しているけど、本性は自分へ攻撃をしてきた人間への復讐を楽しむ女の子ってゾクゾクきますよね。すごく好みです。と言っても、小山内さんからすれば僕なんて秋期限定栗きんとん事件の瓜野くんみたいなものでしょう。

 

僕がジャンルとして”青春ミステリ”を好んでいる理由を挙げると、良く言えば親しみやすさや憧れというが来るのではないかなと。青春ミステリ...特に米澤穂信さんの作品は「日常の謎」を扱っています。学校生活の中にも不思議や事件があってそれを主人公が解決していくのは、学校生活を送ったことのある人間なら誰もが一度は想像、いや妄想すると思います。というかするはずです。するよね?するよ(断定)。青春時代に野郎だけの部活でひたすら部室でゲームしてた僕からすると折木奉太郎の高校生活に憧れるなというのが無理がある。何が灰色じゃ十分薔薇色だろ羨ましい。悪く言うとギャルゲやってるのと同じようなもんです、つまるところ。

 

そんな青春ミステリで他に好きな作品に「ハルチカシリーズ」があります。

bookmeter.com

あらすじとしては、廃部寸前の吹奏楽部に入った穂村千夏(チカ)と幼馴染の上条春太(ハルタ)が、訳あって楽器をやめた実力のある学生たちの訳(謎、事件)を解決して再び楽器を持たせて仲間にし、訳あって一流の指揮者をやめて音楽教師になり新任として赴任してきた教師のもと、吹奏楽の甲子園である普門館を目指すというというものです。主人公達の名前を取ってハルチカですね。語り部のチカちゃんがアホの子で、幼馴染のハルタが頭脳明晰な探偵役というのはシャーロック・ホームズから受け継がれる王道のパターンです。ワトスンはアホじゃないけど。というかシャーロック・ホームズ読んだことないけど。すみません今度ちゃんと読みます...。あと最初読んだ時は、弱小吹奏楽部しかない学校にこれだけ有能なやつらが揃ってるってあだち充のH2みたいだなぁという感想を持ちました。

このハルチカシリーズ、なんと2016年1月からアニメが始まります。制作は「true tears」や「花咲くいろは」のP.A.Works

haruchika-anime.jp

アニメ化自体は今年の6月に発表されていたみたいですが、僕はつい先日読書メーターの感想を眺めていて気付きました。

 

さて、タイトルの好き嫌いはここから。ハルチカもアニメ化か~氷菓がアニメ化したもんな~って思いつつ公式サイトを開くと、そこにはすごくアニメアニメしたキャラクターデザインのハルタとチカがいました。そんな僕が公式サイトを見た時の第一声が

 

なんだこのハルタとチカは!!!

 

ようするにキャラデザを受け入れられませんでした。

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上は左からハードカバー、文庫旧表紙、文庫新表紙、アニメキービジュアルの順で並んでます。僕が持ってるのは文庫旧表紙です。

氷菓アニメ化の時もえるたそ目デカすぎやろ...と同じ気持ち悪さを感じたんですが、挿絵が無い小説がアニメ化して萌え萌えしいキャラクターデザインになると拒絶反応を起こすみたいです。多分ですが、挿絵がない小説を読む時に登場人物を萌え萌えしいキャラクター像で想像しないからだと思います。これは同じライトミステリである「ビブリア古書堂の事件手帖」のドラマで栞子さんの配役が剛力に決まった時と同じような、マンガ(イラスト)の実写化問題と同質の問題と言っても過言ではないでしょう。

 

 と言っても、氷菓も実際にアニメが始まって見進めていると違和感無く見られるようになっていたので、今回もいざアニメが始まれば楽しめるのではないかなと思います。話自体は好きなので、その話に動きがついてどうなるかという楽しみもあります。

でもな~やっぱりこの萌え絵はダメだな~~~と現状思いつつ、アニメの放送を待つのでした。